海外転出時にSBI証券の口座を維持する際の手続きについて知りたい!
こんにちは、minaです。夫の留学帯同のため2023年にアメリカへ転出しました。
SBI証券の証券口座維持のための書類が無事に受理されましたので、実際に必要であった手続きについてシェアさせていただきます。
J2ビザ保有の私の特定口座と、息子のジュニアNISA口座に関する手続きの経験談です
1. SBI証券へ海外転出予定の電話連絡
海外転出についての連絡をSBI証券へ行います。
海外転出日の1ヶ月前までに連絡することを推奨されていました。
電話連絡を行うと、投資信託や海外株式・ETFの買付ができなくなります。売却は可能です。
日本株は、この時の電話で伝える海外転出日まで買付・売却ともに可能でした。
住信SBIネット銀行を自身で解約するように、といった指示もいただきました。
住信SBIネット銀行を解約するため、海外転出中はドルのまま銀行に引き出すことは難しくなり、ドル→円に替えてから引き出す必要があります。
約2週間以内に、SBI証券に登録している住所へ必要書類がとどきます。
2. 日本国内で必要書類の受け取り
特定口座廃止届出書、登録事項変更届出書、自己宣誓書、特定取引を行う者の異動届出書、常任代理人契約書、返信用封筒が届きました。
これらの書類をSBI証券に登録している日本国内の住所で受け取る必要があります。
書類の返送については、返送する書類の中にある氏名、生年月日、海外住所が確認できる本人確認書類を入手してからになりますので、つまりは海外へ転出してからになります。
海外からの書類発送に自信がなかったので、埋められる箇所は記載・捺印した状態で書類・封筒は常任代理人へ預けました。
本人確認書類を取得でき次第、日本国内の常任代理人へ送り、常任代理人からすべての書類をまとめてSBI証券へ返送してもらいました。
SBI証券への返送は出国後になりますので、返送方法については、ご自身の利便性の高い方法を検討されると良いと思います。
私はこの本人確認書類には在留証明書を使用しました。
特定口座廃止届出書
自身の口座番号、氏名住所電話番号を記載し、お届出印を押す欄があります。
とくに記載について迷う箇所はありませんでした。
登録事項変更届出書
常任代理人の情報、自身の現在の登録情報と海外の新住所を書く欄、お届出印、常任代理人の実印を押す欄があります。
記載内容についてとくに悩むところはありませんでした。
特定取引を行う者の異動届出書
口座番号、氏名、日本居住時の住所、生年月日、それらの英語表記、海外の新住所を記載(英語)、納税者番号(ソーシャルセキュリティナンバー:SSN)を記載する欄があります。
ビザの関係で私や息子にはSSNは発行されていません。
「番号が付与されていない」というチェック欄が用意されているので、そこにチェックをつけました。
自己宣誓書
米国人・米国居住者に該当するかどうかについての宣誓書です。
「該当します」にチェックし、英語・ローマ字で氏名、海外住所、SSNを記載する欄があります。
SSNはビザの関係で発行されていませんので、「番号は付与されておりません」と書いた付箋を貼っておきました。(正確には、常任代理人に付箋を貼ってもらいました。)
常任代理人契約書
委任者(私、息子)と受任者(常任代理人)の間の契約書になります。それぞれの名前や住所を記載する欄があります。
2部入っており、私本人と常任代理人それぞれが原本を保管します。さらに、コピーをSBI証券に返送する必要があります。
第6条に記載する住所は海外の新住所、契約書の最後の箇所に記載する住所は日本の住所、契約日は転出日にしました。
返信用封筒
私と息子それぞれに返信用封筒が届いていましたが、
1つの返信用封筒に私と息子分の書類を2セットをまとめて入れて返送しました。
こうすると、在留証明書や常任代理人の印鑑登録証明書を1通で済ませることができました。
3. 転出先で在留証明書を取得
日本を転出後、アメリカの日本国総領事館で在留証明書を取得しました。
ここで問題となったのは、私と息子(ジュニアNISA口座のため必要)の住所の証明です。
領事館の方のアドバイスに従い、不動産屋に依頼して不動産の契約書(居住者の氏名を記載)を発行してもらいました。
lease contract, rental contract, lease form, tenancy agreementなどと言われるものです。
世帯主である夫に関しては、自宅に届く夫宛の公共料金の請求書で住所の証明が可能でした。
在留証明書には、形式1と形式2があります。
形式1:申請者のみ記載・証明される。子供を申請者として発行することはあまり一般的ではないそうですが、お願いすればやってくれそうな雰囲気。証明書類とともに申請者本人が窓口に来る必要あり。
形式2:申請者の証明書類だが、同居家族も記載されている。同居家族は窓口に来る必要はない。(証明書類は必要)
私は息子の証明もしたかった&1通の発行で済ませる方が費用が安かったので、以下の画像ような形式2を発行してもらいました。
珍しく現金払い(9ドル)で、普段あまり現金を持ち歩かないので焦りました!
SBI証券に問い合わせたところ、「こちらの証明書を私と子供の2名分の本人確認書類として使用してください」というように、分かるよう付箋をつけておけばこの1通で2名分の証明として使用可と考えられると言われました。
その場合、私と子供の書類はそれぞれの返信用封筒ではなく、前述の通り1つの封筒にまとめて返送する必要があります。
4. 在留証明書を日本国内の常任代理人へ発送
アメリカから日本へのエアメールで在留証明書を日本国内の常任代理人(父)へ発送しました。
エアメールの費用は1.4ドルでした。追跡等のオプションをつけることもできます。
5. 常任代理人からSBI証券へ発送
常任代理人に印鑑登録証明書を発行しておいてもらいました。
預けていた各種書類と、在留証明書、印鑑登録証明書を同封して、SBI証券へ発送してもらいました。
6. 受理
常任代理人からSBI証券への発送から約2週間後、アプリで特定口座から一般口座に払い出しされたことが確認できました。
その後、『特定口座内保管上場株式等払出通知書』 という書類が交付。宛名は常任代理人になっていました。
払出年月日、銘柄コード、銘柄名、数量、取得日、取得価額が記載されています。
将来的に確定申告をする際の参考資料になるようです。
S株で単元未満株投資をしていたので、20枚ほどにわたっていました。。
まとめ
海外転出に際し、SBI証券で証券口座を維持するための手続きについてまとめました。
日本にいるうちに必要な工程はSBI証券への連絡と書類の受け取りです。印鑑が必要な書類もありますので、ご注意ください。
尚、書類の内容は変更があるかもしれません。2023年春時点の内容としてお読みいただければと思います。
何かと見通しの立ちにくい渡航準備、少しでもお役に立てば幸いです!
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