この記事は以下のような疑問をおもちの方の参考になればと思い書いています。
・現在、SBI証券または楽天証券でiDeCo(確定拠出年金)で資産運用をしているが、海外赴任が決まった。どうなるの?
・海外赴任となる可能性がある企業に勤めている。SBI証券・楽天証券では、どちらの証券会社を選ぶと有利?
こんにちは、minaです。
このたび夫の海外留学が決まり、近い将来海外へ一時的に転出する予定です。
私はSBI証券、夫は楽天証券を利用し、iDeCo口座で定期積立を行っています。
海外転出時のiDeCo口座の取り扱いについては、詳細は運営管理機関(証券会社)のiDeCo専用ダイヤルに問い合わせる必要がありました。
どのような対応になるのか、2022年4月に電話で問い合わせた具体的な内容をまとめたいと思います。
尚、以下の記事で、iDeCo口座以外の特定口座やNISA口座のSBI証券と楽天証券の対応についてまとめています。
海外転出にあたり、拠出を続けたいならSBI証券!
最初に結論から。
海外転出にあたり、SBI証券ではとくに制限なく、海外の新住所と日本で連絡のとれる住所(実家など)を届け出ていれば、拠出の継続ができるようです!(2022年4月時点)
拠出を続けたければ、SBI証券、オススメです。
ただし、下記の通り2022年5月施行の確定拠出年金に関する法改正があります。転出の際には証券会社の方針が変わっていないか確認が必要です。
確定拠出年金法の法改正_海外居住者関連【2022年5月施行】
2020年5月に確定拠出年金法の改正があり、2022年5月から、国民年金に任意加入している海外居住者もiDeCoの加入ができるようになります。
確定拠出年金法改正に関する厚生労働省からのお知らせ
https://dc-401k.jp/public/file/document/download/670
2020年5月29日に「年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律」が成立いたしました。これにより、確定拠出年金法が一部改正されますので、ご案内いたします。改正のポイントにつきましては、厚生労働省作成の別紙「確定拠出年金制度が改正されます(企業型 DC・iDeCo の加入者・運用指図者の皆さまへ)」をご覧ください。
グローバル化が進む昨今、長期的な資産形成を後押ししてくれるありがたい法改正ですね。
私がSBI証券・楽天証券に確認をしたのが2022年4月ですので、法改正後に方針の変更があるかもしれません。
SBI証券のiDeCo口座【海外居住者となる場合】
SBI証券では、基本的に海外転出後もiDeCoへの加入継続、各月の拠出が可能だそうです。
え、国民年金への任意加入は必須ではないの?
電話で繰り返し確認してみたのですが、2022年4月時点では必須とはなっていないとのこと。
5月の法改正がありますので、今後は対応が変わってくるかもしれません。
転出の日付などが決まってきたら、改めて確認しようと思います。
手続きとしては、海外の住所と、日本で連絡をとれる連絡先(実家など)を連絡する必要があります。
出国時には海外の住所が決まってない可能性がありますよね。
その際は、海外から送ることのできる書類をいただけるそうです。
日本の住所については、もちろん本人が居住はしていない住所かと思いますが、付箋などで「実家」「妻が居住」など、
本人と居住者の関係が分かるようにして提出すればよいとのことでした。
楽天証券のiDeCo口座【海外居住となる場合】
日本国内の企業に所属し、厚生年金を納め続ける場合と、
海外の企業に所属し、厚生年金を納めない場合で対応が変わるようです。
我が家は国内の職場は退職となるので、厚生年金は納めません。
2022年5月の法改正で、国民年金を任意で納めていれば、海外居住者もiDeCoに加入継続可能となるはずですが…
大変申し訳ありませんが、楽天証券では現時点で、海外居住者のiDeCo加入には対応できておりません。
楽天証券では、非居住者となる場合、掛金の積立の継続は基本的にできません。
積立を継続したい場合は、運用管理会社を他社(前述のSBI証券など)へ変更する必要があります。
積立を継続しなくても良い場合は、「資格喪失の手続き」が必要です。
加入者資格喪失届を提出し、掛金の拠出を停止します。
加入者資格喪失届は、以下の楽天証券のiDeCoホームページからダウンロードできます。
確定拠出年金:楽天証券【加入状況・加入者情報を変更したい場合の手続き】
「日本国内の連絡先」欄については、実家の住所など、本人確認書類の現住所と異なる場合には、
①いったん住民票を実家に移して、本人確認書類と一致させる
②戸籍謄本で実家の住所の居住者と本人の関係を証明する
必要があります。
SBI証券よりも、厳密に住所の証明が必要ですね。
私たちの対応
私はSBI証券を利用していますので、海外転出後も拠出を継続するつもりです。
楽天証券を利用している夫に希望を確認したところ、なるべく海外での生活資金を現金で残しておきたいので、運用管理会社の変更は不要とのことでした。
iDeCoには、引き出しについて年齢制限がありますからね。
海外赴任予定の方、可能性のある方の参考になりましたら幸いです!
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